製茶問屋の三代目に生まれた店主は幼い頃から、茶の代名詞である
「淡白な味」に疑問を感じておりました。茶業界ではそんなお茶が、良し
とされて来ましたが、店主はそんなわかり難いお茶ではなく、誰が飲んでも
香りが良く、味のメリハリの付いた力強い茶の味を目指し、日々研究と
失敗を重ねて来ました。

  農産物としての良い茶葉は数多有りますが、その茶葉の特徴を活かす
良い火入れとなると中々難しいものです。
  火入れが過ぎると香りが飛び、味は緑茶独特の爽やかさが失われ、
焦げ臭い緑茶となってしまいます。
  逆に火入れが足りないと、香りは引き出されず、味も甘みが引出されず
なんとなぁくボンヤリした特徴の無い味になってしまいます。
  この「丁度良い塩梅」の火入れの範囲が非常に狭い!
  ここに火入れ焙煎の秘密があるのです。

  火入れが足りない時は、再度入れれば良いのですが、足りないと思って
いても加速度的に火が入るため、油断するとあっという間に焦げてしまう。
何度涙を呑んだことでしょう。 

  当店の茶葉を飲まれた方に「こんなおいしいお茶は飲んだことが無い」と
お褒めの言葉を頂戴いたします。
  しかし正確には「こんなおいしい火入れの茶を飲んだことが無い」と
いうのが正しい解釈になります。

  当店のお茶は火入れ焙煎を工夫し、淡白なお茶ではなく、

         薫 り 立 つ 力 強 い 茶 の 味

  を皆様にお届けいたします。これが他店との違い、当店の自慢できる
技術と味です。もちろん、その年に採れた静岡産一番茶葉の中から、
火入れ焙煎に応えてくれる、健康な良い茶葉を厳選する目もしっかり
持っていることは言うまでもありません。 
  当店は卸業者のため小売店舗もありませんが、それゆえ中間マージン
の無いお得でおいしい茶葉をお茶を皆様にお届けいたします。
  その年に採れた静岡産一番茶葉のみを使い、熟練の焙煎をする・・・・
  どうか、皆様のお好みに合いますように。